乾燥肌の場合お肌にかゆみが生じることがありますね。
腕や脚、わき腹、腰などがかゆくなるという方も多いでしょう。
特に空気が乾燥する冬は、年齢を重ねるにつれてかゆみがひどくなっていきます。
腕や脚、わき腹のようにかゆくなる箇所というのは、乾燥しやすいのです。
そして、その部分は白い粉をふいたようになることもあります。
乾燥肌のかゆみはどうして起こるのでしょうか。
お肌の表面にかなり近い部分に角質層と呼ばれるところがあります。
そこには細胞がたくさんあるわけですが、その中に天然保湿因子というアミノ酸が含まれています。
そして、細胞と細胞の間にはセラミドと呼ばれる脂質があります。
この両者が水分や脂分を保つことによって、お肌が潤った状態になっています。
さらに、お肌の表面は皮脂と呼ばれるものによって覆われています。
この皮脂が、角質層が保っている水分を蒸発させないように守ってくれているのです。
私たちの体の中にある神経は、本来は角質層に隠れているために外からの刺激を直接受けるわけではありません。
しかしお肌が乾燥してしまいますと、角質層のアミノ酸やセラミド、皮脂が壊れてしまいます。
それによって神経が直接外部から刺激を受けやすくなってしまいます。
乾燥によるかゆみを防ぐには
乾燥肌でかゆみがある場合には、保湿をしっかりしてなるべく皮膚をかかないようにします。
皮膚をかくことによってさらに角質層が破壊され、さらにかゆみが増すからです。
また、体をこすって洗ったり、頻繁に洗うことによっても やはり角質層にある組織が壊されてしまいますので、かゆみがどんどん増していきます。
あまりにひどい場合には、湯船につかるだけにしておきましょう。
体の汚れはお湯につかるだけでも十分落とすことができます。
ただし、皮脂が多くてかゆみを感じないところは毎日洗っても大丈夫です。